2014年に約12万社が設立されていますが、株式会社の約9万社に次いで多いのがLLC(合同会社)の約2万社で新規の6社に1社はLLCということになります。
有名なところではアップルの日本法人や西友がLLCですがなぜ株式会社でないのでしょうか。
一言でいうと設立と運営が簡単でコストが安いのが理由ですが、もう少し詳しく見ていきます。
<LLCとは>
Limited Liability Companyの略で直訳すると「有限責任会社」となります。
人が集まって出資して会社を作るので今は作れない有限会社に似たイメージです。
<メリット>
・1人で資本金1円でも設立できる(これは株式会社も同じ)。
・設立費用が安い(株式会社なら30万円程度、LLCは10万円程度)。
・役員に任期なし、会計監査や公告も不要で維持コストが安い。
・意思決定や分配が出資割合に縛られず自由度が高い。
<デメリット>
・社員の全員一致が原則なのでもめると収拾がつかない。
・知名度や信用度でまだ株式会社には劣る。
・上場できない(株式会社に組織変更すれば可)。
<こんな人に>
・ヒト、モノ、カネ、ノウハウなど異なるものを持ち寄って起業する場合
・副業など小さく事業を始める場合(コスト安く簡単)
・家族だけなど内向きの会社を作る場合
・消費者がお客様で組織形態が関係ない場合
メリットも多く設立数が増えているのもうなづけます。
これから法人を設立する方はLLCも検討してみてはいかがでしょうか。