納税環境の整備としてクレジットカードでの納付導入や加算税の強化が行なわれています。
(1) クレジットカード納付制度の創設
<概要>
・地方税では認められているクレジットカードでの納付を国税でも認めて滞納を防ぐ。
・税務署でカードを切るのではなくネット上での処理となる見込み。
<適用>
・平成29年1月4日以降の納付分から
(2) 加算税の強化
<概要>
・調査通知後、指摘を受ける前に修正等した場合の加算税を強化
修正申告の過少申告加算税 0%⇒5%(又は10%)
期限後申告等の無申告加算税 5%⇒10%(又は15%)
・5年以内に無申告加算税や重加算税を課されている場合は10%上乗せ
過少申告加算税 15%・20%⇒25%・30%
重加算税 35%・40%⇒45%・50%
<適用>
・平成29年1月1日以後に納期限が到来するものから
(3) マイナンバー記載の見直し
<概要>
・所得把握と直接関連しない書類は記載不要に
・管理面を考慮してマイナンバーを記載する書類の絞り込み
・改正項目については施行日前の記載を改めて求めない
<省略できる書類>
・申告手続きとセットのもの(青色申告承認申請書、簡易課税選択届出書など)
・地方税においても給与関係の書類は別途帳簿に記載していればOK(扶養親族申告書など)
マイナンバーについては普及させるため、実務を考慮した簡便化が進められています。