前回の続きで勘定科目内訳明細書について見ていきます。
<インボイス導入に伴う変更>
今年の10月から消費税のインボイスが導入されますが、それに伴って10種の内訳明細にもインボイス登録番号を入力する欄が追加されます。
・資産:受取手形、売掛金、仮払金・貸付金及び受取利息、固定資産
・負債:支払手形、買掛金、仮受金・源泉所得税預り金
・損益:土地の売上高等、地代家賃、雑益・雑損失等
<負担軽減策>
入力欄が増えるだけだと単に手間が増えるだけになってしまうので、次の負担軽減策も実施されます。
・登録番号又は法人番号を入力すれば「名称」や「所在地」は省略可
・e-Taxソフトを使う場合、登録番号又は法人番号を入力すれば「名称」や「所在地」は自動入力されます。
<適用時期>
・令和6年3月1日以後終了事業年度(令和6年3月決算が最初)
インボイスからの自動入力に関しては、e-Taxソフトでできるぐらいなので民間の会計ソフトも恐らく対応してくると思われます。
評判が何かと芳しくないインボイスですが、内訳明細の作成に関してはインボイス登録番号を使うことで少しは手間が軽減されそうです。