体温を超えるような記録的な猛暑が連日続いています。
当然エアコンをガンガン使うので、ユーザーの多い東京電力管内では電力需要が逼迫し、他社から電力を融通をしてもらった状態で予備率が5%台まで下がっているようです。
こういった状況を踏まえて節電ポイントの導入が進められています。
今すぐではなく今年の冬の節電が対象で、家庭で2000円相当、企業で20万円相当のポイントが受け取れます。
電力契約は全国で約9000万口あり、その半分程度の参加表明を目指すようです。
電力各社は既に節電によるポイントキャンペーンを行っているので、国がそこに上乗せでポイントを付与する形になります。
例えば関西電力では「夏の節電プロジェクト2022」というキャンペーンが実施されています。
ホームページからプログラムにエントリーすると、電力が逼迫しそうな日の前日に節電お願いメールが届きます。
各家庭でエアコンの設定温度変更やLED電球への変更など節電に取り組むと後日節電の結果報告が届き、節電量1kWhあたり5ポイント(5円相当)が付与されます。
またスマートリモコンを使って自動的に節電する仕組みもあるようです。
なお、付与されたポイントですが各家庭では一時所得に該当します。
一時所得には50万円の控除があるので通常は税金はかかりません。
個人事業者や法人の場合は雑収入として課税対象になります。
課税のタイミングとしてはポイント付与時ではなく、ポイント使用時になります。
電気代の支払いや他のポイントに交換してから使用した場合は、支払う経費が減るので、あまり意識せずに処理しているケースもあるかも知れませんが、厳密に言うと消費税の取扱いは変わります。
値引きとしてポイントを使えば消費税は課税ですが、支払手段として使う場合は消費税は不課税になります。
つまり雑収入(消費税不課税)として両建て処理した方が控除できる消費税は多くなるり、消費税的には有利となります。
各家庭で2000円というのがどれぐらい効果が出るか分かりませんが、ゲーム感覚で取り組んで節電の意識付けになればいいかも知れません。