日経平均は年末に2万円を割り込みましたが、今年に入ってからは上昇基調で、先週末には22,000円近くになっています。
一方、上場株式を贈与する場合は株価が低い時の方が贈与税負担が少なくて済みます。
上場株式は日々相場があって時価が変動しますが、相続税や贈与税の財産評価上は過去3か月のデータから最も低い金額を選ぶことができます。
これは日々変動するだけに税務上も評価の安全性から余裕を見てくれているためです。
例えばトヨタの株式を2/28に300株贈与したとします。
①2/28終値 6697円
②2月終値平均 6681.68円
③1月終値平均 6712.26円
④12月終値平均 6695.47円
この中で最も低い②2月終値平均6681円(円未満切捨)を選びます。
・評価額:6681円✕300株=2,004,300
・贈与税:(2,004,300-110万円)✕10%=90,400円
月ごとの終値平均は普段使う指標ではないのでYahooファイナンス等には出ていませんが、日本取引所グループのホームページで「月間相場表」として公表されています。
なお贈与する場合は、同じ証券会社にもらう方の口座も作っておく方がスムーズに手続きできるので、贈与を考えておられる場合はあらかじめ口座を作っておいてタイミングを計るようにしましょう。