モータープールって何?

posted by 2022.03.10

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 モータープールって関西にしかないんですね。

 駐車場、特に月極駐車場を指す言葉で大阪でもっとも使われているようです。

 他にも不動産の世界には関西特有の文化があって、「敷引き」や売買時の固定資産税精算にも独特の慣習が残っています。

 

1.売買時の固定資産税精算

<概要>

 不動産を売買する際には固定資産税を日割りで精算します。
固定資産税は1/1時点の所有者にかかります。
4月頃通知が来ますが、その時点で1年分払っていて、7/1に売ったとすると1年の半分は自分が持っていないのに払ったことになります。
そこで半年分の固定資産税を買主が売主に支払って精算します。

<違い>

・関西:4/1を起算日として精算
・全国:1/1を起算日として精算

 理屈としては1/1を起算日にして精算すべきなんですが、その年の固定資産税が分かるのが4月頃なので、関西では4/1~3/31の期間で負担額を割り振ります。

 

<税務>(関西全国問わず)

 買主が固定資産税を日割りで払った場合には経費になりません。
固定資産税は1/1に持っていない限りかからないので、日割り精算で払っているのは税金ではなく取引条件の1つなので土地や建物の取得価額に含めます。建物に対応する部分は減価償却を通じて経費化されます。

 売主側も同様で経費の戻りでなく、不動産の売却収入と扱います。
譲渡所得の申告の際、漏れることが多いので気をつけましょう。

 なお消費税でも税金の精算でありながら建物にかかる部分は「課税」扱いとされます。
所得税や法人税で対価の一部を構成すると扱われているので消費税もそれに合わせています。

 

 保証金に関しても独自のルールがあるので次回へ続きます。