日経新聞に日税グループが税理士を通じてファクタリングサービスを手掛けるという記事が出ていました。
ファクタリングとは売掛金などの債権を期日前に企業から買い取るサービスです。
企業からすると手数料は引かれますが債権を早く現金化できるので、コロナ禍や物価高騰などで資金繰りが厳しい昨今利用が増えています。
日税グループというのは税理士には馴染みのある会社で報酬の自動振替などで税理士業務を支援しています。
今回のファクトリングサービスは通常3~20%の買取り手数料が業界最低水準の0.1%~というのがウリです。
これは税理士が紹介書を書くことによって信用力を補完する仕組みとなっているためです。
買い取り対象は、請求書、注文書、補助金、助成金、診療報酬などで内容や企業の信用力によって手数料は変わります。
ファクタリングについて整理しておきます。
<メリット>
・債権を早期に現金化できる(手形割引に近いイメージ)
・銀行融資と異なり、赤字や税金滞納があっても利用可能
・担保や保証人が不要
<デメリット>
・高額な手数料を取られることがある
・資金の前借りに過ぎず、根本的な資金繰り対策とはならない
・銀行融資に比べると資金調達額は少ない
ファクタリングに関しては、足元を見て法外な手数料を要求するところやファクタリングを装ったヤミ金融業者もあるので金融庁も注意を呼び掛けています。
利用する場合には手数料の妥当性、会社の信用度、契約内容などをしっかり確認するようにしましょう。