渋滞税

posted by 2021.10.4

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 ニューヨークで「渋滞税」の導入が遅れているという記事が出ていました。

 渋滞税とは大都市の渋滞を緩和するために都心部を通行する車に課金する制度です。
成功例であるロンドンでは2003年に導入され、「コンジェスチョン・チャージ」として1日10ポンド(約1500円)徴収されています。
エリア内に支払機があるほか郵送やネットでも支払えて、払っているかどうかは街中のカメラでチェックしているそうです。
他にはシンガポールやストックホルムでも導入されています。

 

 日本でも似た制度として東京オリンピック前後に「ロードプライシング」が試験的に実施されました。
これは首都高速道路の通行料を値上げ(6~22時のマイカー利用に+1000円)するもので交通量削減に一定の効果があったようです。
国土交通省によって今後詳しい分析がされますが、渋滞の頻発する東京アクアラインや中央自動車道の小仏トンネル付近でも導入が検討されています。

 関西では「環境ロードプライシング」という観点で阪神高速の区間割引が実施されています。
具体的には住宅地に近い国道43号線及び3号神戸線への大気環境改善のために海沿いの5号湾岸線が約3割引きされています。

 

 日本ではロンドンやニューヨークのような街全治で課金するというのはなかなかないかも知れませんが、渋滞箇所に限定してのロードプライシングは今後進むかも知れません。