税務調査の季節 ③ 続・準備編

posted by 2025.07.31

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 前回の続きで事前準備の補足です。

 

3.書類の準備

① 会社

 紙ベースの必要書類は前回解説しましたが、それとは別で会計データの提供を求められることがあります。
以前は比較的大きな会社で言われることが多かったですが、最近では規模を問わず言われます。
コロナ以降、調査の効率化を図っているためと思われ、現場調査が終わってから領収書等をごっそり預かるようなケースも増えています。

 税務署としては事前にデータで見ておけばポイントが絞れるし、データ化することで検索や加工が容易になり、効率はかなり上がります。
こちらとしては調査時間が増えて丸裸にされる気もするし、お客様としては機密情報が持ち出されることに抵抗があるかも知れません。
あくまで”協力要請”なので断ることもできます。

 ただ調べるのに手こずれば日数を延長されるかも知れないし、予定日数が終わってからデータ提供を依頼されるぐらいなら始めから渡しておいて、早く調査が終わるようにプレッシャーを掛けてもいいのかも知れません。

 なおデータはすぐに暗号化され、他のパソコンで見れないようになっています。また調査が終わればデータは消去されます。

 

② 税理士

 税務調査が終わるとお客様への説明と社内での記録のために報告書を作成します。
経過(調べた内容や論点)や結果(修正申告、指導事項)を記載して次回調査時の参考情報とします。
いざ調査が来た際には前回の調査内容を記録からおさらいします。

 当然税務署でも同じことをしています。
前回修正した内容が是正されているのは当然として、指導で済んだ内容が改善されているかも重要です。
改善されていないと無視したような形になるのでかなり印象が悪くなります。

 

(つづく)