アメリカの中間選挙の影響もあり、ここのところ株式市場の値動きが激しくなっています。
株式に投資する場合に何を基準に銘柄を選定すればいいのでしょうか。
四半期決算や決算発表の数字から何となく雰囲気は分かりますが、より客観的に分析するために指標を用いることがあります。
代表的なものとして、PER、PBR、ROEの3つを紹介していきます。
1.PER(株価収益率)
<概要>
Price Earnings Ratioの略。
株価が割安か割高かを判断するための指標。
株価が一株当たり純利益の何倍あるか、すなわち投資額を何年分の利益で回収できるかを表わしています。
<算式>
PER(倍)=株価÷EPS(一株当たり当期純利益)
<事例>
A社:株価2000円、EPS100円⇒20倍
B社:株価3000円、EPS100円⇒30倍
∴利益が同じなのでA社株式が割安。
日本企業の平均は約14倍です。
代表的な企業では、トヨタ自動車:8倍、ソニー:16倍、サイバーエージェント:127倍、オリエンタルランド:45倍などとなっています。
指標の見方ですが、単純にPERが低ければ”買い”ということにはなりません。先行きが明るくないため、PERが低いことがあるためです。
逆に現状でPERが高くても、今後さらに成長が見込まれる場合は”買い”と言えます。
他の指標とも共通しますが、瞬間的数値だけでなく、過去からの流れや今後の予想との比較、同業他社との比較を行なうことにより割高か割安かを判断していくことになります。
次回はPBRとROEを取り上げます。