昨日の続きで定額法と定率法の違いについて見ていきます。
<概要>
定額法:毎年同額を減価償却費として経費にする方法。
定率法:毎年一定率を減価償却費として経費にする方法。
<イメージ> 例 100万円、耐用年数5年
定額法:100万円÷5年=毎年20万円
定率法:1年目40万、2年目24万、3年目14.4万…と最初が多く段々減少。
<会計上の特徴>
定額法:計算が簡単で予算も組みやすい。
定率法:稼働率の高い前半に多く償却し、修繕費が増える後半に少なく償却するので結果的に平準化される。
<税務上の特徴>
定額法:経費化に時間がかかる。
定率法:導入当初に多く償却できるので節税になる。
従来定率法だったものが定額法になることにより償却費が減ります。
償却費の減少は会計的には利益の増加を意味し、税務的には増税を意味しています。
上場企業が定額法へ変更しているのは、国際会計基準IFRSへの対応もありますが、短期的には見た目の利益が多くなることも理由としてはありそうです。