兄弟姉妹で1つの土地を共有で相続することがあります。
理由は様々ですが、相続の際にどちらか決めきれなかったとか兄弟で協力して欲しいからあえてそういう遺言を遺したというようなケースもあります。
ただ現実問題としては共有の不動産は扱いに困ることが多いです。
というのも売買や借入や建築をする場合に全員の同意がなければ話が前に進まないためです。
今は兄弟仲が良くて協力して事業ができていても次の代もそうなるとは限りません。また次の代も共有になったりすると関係者がどんどん増えて何をするにも合意が難しくなります。
そこで「共有状態を解消したい」となった場合の手続きや税金への影響を見ていきます。
共有状態を解消する方法として①売買 ②贈与 ③共有物分割 ④交換があります。
① 売買
お金で解決する方法です。
<メリット>
・取引きがシンプル
<デメリット>
・売却益に対して譲渡税が20~39%かかる。
・買取り資金を用意する必要がある。
・時価の算定が難しい。
② 贈与
相続税評価額を算出して贈与します。
<メリット>
・買取り資金が不要
<デメリット>
・贈与税が多額。
・そもそもタダでくれるとは思えない。
③共有物分割と④交換に関しては次回へ続きます。