国税庁のHPで令和6年度のe-TAXの利用状況が公表されていました。
各税目で利用率がじわじわ上昇していて、キャッシュレス納付率も増えていますが、今年は次のような特徴があります。
<申告>
・相続税のe-TAX率:37.1%→50.3%
・納税証明書の交付請求:33.0%→44.2%
相続税は1回切りなので今まで低かったのですが、所得税のe-TAX率が7割を超えてIDを持っている人が多いことや電子申告もやってみると意外に簡単なことから大きく増えたと考えられます。
納税証明書については急ぐ場合は結局取りに行かないといけないなど「イケてない」面があるので上がったとは言え、まだ低めです。
地方自治体のようにコンビニで交付できるようになるともう少し上がるかも知れません。
<納付>
・キャッシュレス納付:39.0%→45.3%
・銀行窓口での納付 :54.0%→47.9%
ネットバンキングやダイレクト納付が少しずつ増えたことでキャッシュレス納付率は6.3%増えましたが、銀行窓口での納付もまだ半分近くあり、まだまだという感じです。
<取り組み>
・電子証明書をスマホに搭載し、マイナンバーカード無しで申告可能に(Androidは令和7年1月~、iPhoneは令和7年9月~)
・マイページで過去の贈与事績(e-TAXで申告したのみ)が閲覧可能に(令和7年1月~)
・マイページの内容を税理士も閲覧可能に(令和7年5月~)
・マイナポータルの自動入力機能を拡大。保険金、私的年金、寄付金など(令和8年1月~)
添付書類のPDF添付についても取り組みがありますが、注意点と合わせて次回見ていきます。


