e-TAXで確定申告をする方法として「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」とがあります。
前者はマイナンバーカードで本人確認を行うもので、後者はIDとパスワードで本人確認を行います。
IDとパスワードはe-TAXの開始届出書を国税庁HPから提出すれば取得できます。
「ID・パスワード方式」は元々マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な措置で、氏名・生年月日・職業さえ入力すれば取得できる簡便な方法です。
逆に言えば誰でもIDとパスワードを取得できるので、前回内容のような不正な還付申告も可能になってしまいます。
マイナンバーカードの保有率が8割と超えたことや不正の発生状況などを鑑みて、「ID・パスワード方式」の新規発行が令和7年10月1日から停止されることになりました。
今後は「マイナンバーカード方式」のみになります。
あくまで新規発行の停止なので従来から「ID・パスワード方式」で申告されている方は当面そのまま使えます。ただし、状況を見つつそれも廃止されそうです。
なお、税理士に依頼している場合は従来から税理士の電子証明を使っているので今回の措置の影響はありません。


