「フェラーリ転売、5億円申告漏れ」というニュースが出ていました。
個人で購入した高級車複数台を中古車販売業者へ転売していたものの、利益を所得として申告していなかったようで、その金額が4年で5億円!
1台当たり1億円以上の利益が出た車もあったようです。
一般の方でも中古車を売った場合に利益が出ることがありますが、通常は所得税はかかりません。
これは生活用動産の譲渡による所得は非課税とされているためです。
生活用動産というのは、例えば家具、電化製品、通勤用の自動車、衣服など生活に通常必要な動産を指していて、自家用車もここに含まれます。
メルカリで不要品を売った場合も通常の範囲なら生活用動産に該当するため、課税されません。
ただし貴金属、宝石、書画、骨とうなどで1個30万円を超えるものは生活用とは言えないことから非課税とはなりません。
車の場合は生活に必要な動産かどうかの判定は、金額以上に内容で判断するので難しい部分があります。
フェラーリはともかくとして、ベンツならどうなのか、中古車でも値段が落ちないアルファードはどうなのかなど線引きは微妙です。
今回のケースでは複数回売買していることから自家用車ではなく投資目的と判断されたようです。
富裕層の間ではスーパーカーが投資対象として注目されているということもあり、国税庁としては今後も厳しく見ていくという意思表示としてはニュースを出してきているのかも知れません。