前回の続きで免税店のリファンド方式の会計処理について見ていきます。
Q26 振替処理
A26
<販売時>
(現 預 金)11,000(売上高課税)10,000
(仮受消費税) 1,000
<税関確認情報で国外持ち出しを確認後>
(売上高課税)10,000(売上高免税)10,000
(仮受消費税) 1,000(未 払 金) 1,000
<購入者へ返金>
(未 払 金) 1,000(現 預 金) 1,000
購入者が90日以内に税関で国外持ち出しの確認を受けた場合、国税庁の「免税販売管理システム」に情報が登録されます。
免税店はそのシステムから税関確認情報を取得して、国外に持ち出されていることを確認してから免税売上げに振り替えます。
振り替えのタイミングはその都度でも月ごとにまとめてでも構いません。
その後、カード会社等を通じて購入者へ消費税分を返金する流れになります。
Q27 決算をまたぐ場合
A27
免税店での販売と税関確認情報の取得との間で決算が来た場合には、一旦課税売上げとして消費税を納めます。
その後税関確認情報で国外持ち出しが確認できてから、課税売上げのマイナスか対価の返還等(値引きや返品)の処理により消費税を減らします。
Q28 インボイス
A28
免税販売は買った側で消費税を控除することが想定されていないので、インボイスの交付義務はありません。
義務はありませんがインボイスを交付しても問題はありません。
(つづく)