年度初めから大騒ぎになっているトランプ関税。
一体何が起こっていて、日本経済にはどういう影響があるのでしょうか。
1.関税とは
・輸入される物にかけられる税金
・課税の目的は自国産業の保護
・輸入する事業者が税関を通す時に負担
・税金はコストであるため、販売価格に影響
2.トランプ関税の内容
① 相互関税 :日本からの輸入に24%(国によって違いあり)
相互関税とは貿易の相手国と同じ水準で関税を掛けることを言います。
日本はアメリカの輸出品に46%の関税を掛けているとトランプ政権が主張しているため、4月9日から23%の関税が課されます。
② 輸入車関税:海外からアメリカへの輸入に25%上乗せ
従来日本からの輸入には乗用車2.5%、トラック25%の関税がかかっていましたが、ここに25%上乗せされます。
3.トランプ関税の日本への影響(短期)
・アメリカへの輸出の減少(コスト高となるため)
・世界経済悪化懸念による設備投資抑制
・株価下落による逆資産効果で消費マインドが低下
・円高?
4.支援策
経済産業省から4月3日に短期的な支援策が発表されています。
① 特別相談窓口の設置
・公庫など政府系金融機関、商工会議所、経産局など全国約1000か所
② 資金繰り支援
・セーフティネット貸付の要件緩和(公庫など)
・日本貿易保険による資金調達支援
③ 中堅・中小自動車部品サプライヤーの事業強化
・ミカタプロジェクト(中小機構等による伴走支援)の利用促進
・ものづくり補助金や新事業進出補助金の優先採択
今後どの程度の影響が出てくるのか読めないところはありますが、使える制度は使いつつ、早めに手を打っていきましょう。