年末調整リターンズ2024 ① 改正項目

posted by 2024.12.4

shiwasu_obousan

 気がつけば師走。
冬は年末調整⇒法定調書⇒償却資産申告書⇒確定申告と税金関係の手続きが続きます。

 まずは年末調整。
令和6年の年末調整については、何といっても定額減税が大きな改正項目で、それ以外では細かい見直ししかありませんが、一応確認しておきます。

 

① 保険料控除申告書の簡略化

 社会保険料や生命保険料に関して、続柄の欄を廃止

 

② 住宅ローン控除の添付書類省略

 一部の金融機関については住宅ローン控除を受ける際に残高証明書の提出が不要になります。
残高の情報は金融機関が税務署に「年末残高証書」を提出するのでそれで伝わります。
納税者の方は事前の準備として「住宅ローン控除の適用申請書」を金融機関に提出します。

 但し、まだ対応している金融機関は少なく、大手ではみずほ銀行のみ、地銀では八十二銀行や福岡銀行など、信用金庫では京都中央信用金庫、西尾信用金庫などごく一部に留まります。
ほとんどの金融機関は去年までと同じように住宅ローンの残高証明が届くので、それを会社に提出するようにしましょう。

 

③ 扶養控除等申告書の簡略化

 令和6年分の年末調整には影響ありませんが、今の時期に一緒に書いてもらう令和7年分の扶養控除等申告書が簡略化されます。

前年の内容と異動がない場合には、扶養家族の状況は記載不要で、右上にチェックするだけで済みます。
書くのは住所、氏名、マイナンバーのみです。

 

 次回は定額減税について見ていきます。