昨日の続きで、税務署受付印廃止に伴うe-Taxの充実について見ていきます・。
4.e-Taxで提出できる書類の追加
・充当申出書:PDF添付での提出が可能に(令和6年1月~)
・申請書等の取下書:税理士が「税務権限代理証書」のその他の事項に記入すれば可能に(令和6年11月~)
5.マイページの充実
紙で提出した申告書や申請書の控えは紛失の恐れがありますが、電子申告であればデータでずっと残ります。
ただ電子申告でもIDが変われば見れなくなりますし、税理士が変わった場合もうまく引き継げないことがあります。
そこで今の状態が確認できる、e-Taxのマイページの「各税目に関する情報」の充実が図られます。
個人と法人でそれぞれ下記の情報を参照することができます。
顧問税理士も委任関係の登録を行っておけば、同じ情報を参照できるようになります(令和7年5月頃~)。
【個人】
・所得税:青色or白色、予定納税額、電子帳簿保存法の届出
・消費税:簡易課税、課税事業者選択、課税期間特例選択の状況、予定納税額
・贈与税:過去にe-Taxで提出した贈与税申告書(令和7年1月~)
【法人】
・法人税:青色or白色、予定納税額、申告期限の延長、電子申告義務
・消費税:課税期間特例選択、予定納税、申告期限の延長、電子申告義務
なお、情報更新は基本的に年1回なので最新の情報は届出等で確認する必要があります。
法人の消費税に簡易課税や課税事業者選択の情報がないことが残念ですが、いずれ範囲が拡大されることを期待します。