セミナー4時間目は経費にするための書類の保存や帳簿の書き方について見ていきます。
1.書類
① 保存期間
・領収書等:原則7年間(2年前の所得が300万円以下なら5年)
・売上帳等:原則7年間
→税務調査が終わった期間は短縮可能。実務的に調査でチェックされるのは3年分、長くて5年分
② 保存方法
・領収書等:紙に貼るなどして分かりやすく。せめて封筒で月ごとや種類ごとに分ける
・売上帳等:エクセルあるいは会計ソフトで作成して保存
③ 電子帳簿
・メール添付など電子のみで受け取ったものはデータのまま保存が必要
・紙で受け取ったものはスキャンすれば電子保存可能
・すべて紙で統一でも当面は問題なし(データは検索できる程度に保存)
2.帳簿
① 種類
・現金出納帳:こづかい帳レベルでOK
・総勘定元帳:会計ソフトに入力すれば自動作成
・在庫表 :決算時のみでOK
・売上帳 :作成した請求書の控えでOK
・預金出納帳:通帳コピー+会計ソフトの入力でOK
・経費帳 :総勘定元帳で代用
・固定資産台帳:青色決算書に記載ページあるのでそれでOK
→現金出納帳、通帳コピー、売上請求書の控え、支払いの請求書、領収書は少なくとも必要
② 勘定科目
・厳密なルールは無し。自分が分かりやすいことが重要
・但し、処理に継続性は必要
次回は節税策について確認します。