税理士試験2024

posted by 2024.08.6

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 今日から3日間、第74回税理士試験が実施されます。

 今年の受験者数は4万3919人で昨年から+2663人(+6.5%)と大幅な増加となりました。
増えた要因としては前回から簿記論と財務諸表論に受験資格がなくなり、事実上誰でも受けられるようになったことがあります。

 

 試験科目は全部で9科目あり、税理士になるには5科目に合格する必要があります。
税理士試験が他の資格試験と違う特徴的なところは、一発で受かる必要はなく1科目ずつ合格を積み上げられる点で、一度受かった科目は特に更新手続きもなく一生残ります。

・必須科目:簿記論、財務諸表論

・必須選択科目:法人税法か所得税法のどちらか

・選択科目:消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税または住民税

 必須科目の2つを除くと内容的に取っ付きやすい消費税法と法人税法、次いで将来性も考えて相続税法の受験者数が多くなっています。
昨年との比較では、簿記論が+11.2%と最大の伸び幅で、受験資格がなくなったことで簿記2級などからステップアップする人が多いようです。

 

 合格率は昨年データで科目によって11%~28%、平均で18.8%で、前年から2%も上がっています。
特に財務諸表論は28.1%あり、約3人に1人が合格していることになります。
全科目合格して「あがった」人は600人で前年より20人減っています。
年齢別では25歳以下53人、20代後半82人、30代前半107人、30代後半97人、40代以上269人となっており、大きくは変わっていません。
5科目合格までの年数は8~9年と言われているので30代の合格者が最も多くなっています。

 一部科目も含めた合格率は「25歳以下」で36.2%、「41歳以上」では13.1%と差がそれなりにあります。
ひたすら暗記する科目も多いだけにその点では若い方が有利かも知れません。

 男女別の合格率は前回までは発表されていましたが、第73回では発表されませんでした。比較自体に意味がない、ということなのでしょう。

 

 記録的な暑さだけでなく、コロナも流行っているようですので、体調管理には十分過ぎるほど気をつけて1年間の努力の成果を出し切ってきて下さい!