日経平均株価がバブル期を超えて上昇していることから株式投資に興味を持つ人が増えています。

　ｉＤｅＣｏやＮＩＳＡに関しても「した方がいいですか？」という質問を受けることが増えました。
この２つは似たようなイメージがありますが、違う部分も多いので比べながら解説していきます。

 

【一言でいうと】

・ｉＤｅＣｏ：自分で作る年金

・ＮＩＳＡ　：税金のかからない投資

 

【目的】

・ｉＤｅＣｏ：老後資金

・ＮＩＳＡ　：自由（住宅、教育、老後など）

 

【できる人】

・ｉＤｅＣｏ：２０歳以上６０歳未満（条件によっては６５歳まで可）

・ＮＩＳＡ　：１８歳以上

 

【月額上限】

・ｉＤｅＣｏ：１２，０００～６８，０００円（職業や企業年金で変わる）

・ＮＩＳＡ　：つみたてなら１０万円（年１２０万円）

 

【トータルの上限】

・ｉＤｅＣｏ：なし

・ＮＩＳＡ　：１８００万円

 

【運用期間】

・ｉＤｅＣｏ：原則６５歳まで

・ＮＩＳＡ　：制限なし

 

【投資対象】

・ｉＤｅＣｏ：限定された投資信託

・ＮＩＳＡ　：株式や投資信託多数

 

【受け取り】

・ｉＤｅＣｏ：６０歳～７５歳開始（６０歳で受け取るには加入期間１０年必要）

・ＮＩＳＡ　：いつでも

 

【税制優遇】

・ｉＤｅＣｏ：３段階（掛金の所得控除＋運用益非課税＋受取時退職金扱い）

・ＮＩＳＡ　：運用益（配当と売却益）非課税のみ

 

　で、結局どっちなの？と言われると、何を優先するかで変わってきます。

＜ｉＤｅＣｏ向き＞

・節税したい（所得控除分＝利回りの一部）

・老後まで引き出せないので余裕資金でするべき

・年金を増やしたい

・比較的若い人向き（６５歳までしか掛けられない。但し７０歳までの延長を検討中）

 

＜ＮＩＳＡ＞

・６０歳までに使うつもり

・幅広く投資したい

 

　目的や予算に応じて組み合わせて使うのが良さそうです。