うちは相続税かかる?

posted by 2024.01.15

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 お客様からよく聞かれるのが「うちは相続税かかりますか?」という質問です。
平成27年に基礎控除が引き下げられたことで相続税を払う人が増えましたが、今はどれぐらいの割合なのでしょうか。

 

 国税庁が公表した令和4年分の申告状況によると9.6%(前年比+0.3%)が課税対象なので約10人に1人ということになります。
人数にすると亡くなった156万9050人のうち、課税対象は15万858人です。
この人数は相続税額のある申告書から集計しているので、申告した結果0円になっている人は含まれません。
例えば、控除額の大きい小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減は申告することによって受けられる制度なので、これらの特例を使って相続税が0円になっている人も別で約3万8000人おられます。

 

 亡くなった方1人当たりの財産はどれぐらいかというと、税額ありの人で1億3711万円、税額なしの人で5060万円です。
財産の内訳としては多い方から「現金・預貯金等」34.9%、「土地」32.3%、「有価証券」16.3%、退職金や生命保険などの「その他」11.4%、「家屋」5.1%となっています。

 

 相続税の基礎控除(3000万円+500万円 × 法定相続人の数)以下であれば、相続税がかからず申告も不要ですが、自宅とそこそこまとまった預金があれば基礎控除を超えるケースが多いです。
生前贈与や遺産分割の仕方によって相続税を抑えることもできるので、ご心配な方は早めに試算することをお薦めします。