コロナ禍により売上が減った企業に実質無利子・無担保で融資する制度である「ゼロゼロ融資」。
2020年3月に始まり、融資総額は43兆円に上ります。
返済猶予期間を3年としている企業が多いことから2023年から返済が本格化します。
コロナ禍の影響が残る業界も多いことから中小企業庁では1月10日から新たな借り換え保証制度をスタートさせています。
<コロナ借換保証の概要>
・保証限度:1億円
・保証期間:10年以内(うち据置期間:5年以内)
・保証料等:保証料は基本0.2%、金利は金融機関による
・要 件:売上5%減少または市町村によるセーフティネット認定
・必要書類:経営行動計画書(現状認識、目標、アクションプラン等を記載)
金利がゼロになるわけではありませんが、保証限度額が民間ゼロゼロ融資の限度である6000万円より大きく、保証期間も10年あることから一定の資金繰り支援効果はあります。
円安や物価高もあり、足元では倒産件数が増加傾向にあります。
新たな借換保証制度は要件もさほど厳しくなく計画書も簡易なもので済むので、想定通りに売上が戻っていない企業では活用を検討してみてはどうでしょうか。