前回の続きで共有名義の場合の住宅ローンの組み方について見ていきます。

 

２．ペアローン

① 概要

　１つの物件に対して複数の同居親族が主債務者として住宅ローンを借りてそれぞれが返済する契約です。
お互いに連帯保証をするのでどちらかが返済できなくなった場合はもう一方が返済することになります。
夫婦で借りることが多いですが、親子でも可能です。

 

② メリット

・収入合算ができるので多く借りることができます。

・住宅ローン控除を夫婦両方で受けることができます。

・契約が別なので期間（短期と長期）や金利（固定と変動）を変えることができてリスク分散できます。

・団体信用生命保険を両方で加入できます。

 

③ デメリット

・ローン契約が２本なので手続き費用は倍近くになります。

・一方が亡くなってももう一方の住宅ローンは残るので収入の多い方が亡くなった場合は負担が重くなります。

 

④ 注意点

・多く借りれるだけに収入減などの場合に返済できるかどうか、連帯保証分を返済できるかなどを想定しておく必要があります。

・離婚した場合には名義変更、ローン契約変更などの協議が必要です。

 

　共働き世帯の増加や物件価格の上昇により、ペアローンを選ぶ夫婦は増えていてローン契約の２割程度を占めているようです。
契約の特徴を理解して契約するようにしましょう。