住宅ローンの組み方 ①

posted by 2022.10.24

job_kenchikuka_woman

 住宅ローンの融資残高が増えています。
背景としては低金利の長期化、住宅ローン減税、不動産価格の上昇などがあります。

 また共働き世帯の増加に伴い、住宅ローンを共同で組むケースも増えています。
少し古いデータですが、2019年時点で専業主婦世帯582万世帯に対して共働き世帯は1245万世帯と倍以上となっています。
共働き世帯の比率は世帯数全体で見ると24%ですが、子どものいる世帯では7割以上が共働きとなっています。

 

 共有名義である場合の住宅ローンの組み方についてはいくつかのパターンがあります。

① 連帯債務
② ペアローン
③ リレーローン

 

① 連帯債務

主な借入者(主債務者)を夫、連帯債務者を妻とすると、借りるのは夫名義ですが妻も連帯して同じ債務を負います。
銀行から見ると夫でも妻でもどちらからでも常に回収ができます。
言葉が似ている連帯保証は、夫が返済できなくなった時点で妻が返済を求められる点が違います。

 

② ペアローン

同じ物件に対して夫婦それぞれが住宅ローンを借りてそれぞれが返済します。
お互いに連帯保証をするのでどちらかが返済できなくなった場合はもう一方が返済することになります。

 

③ リレーローン

夫婦ではなく親子でローンを組む方法で、同じ物件に対して親子それぞれが住宅ローンを借りてリレー形式で返済します。
最初に親が返済して続きを子が返済しますが、子は連帯保証人または連帯債務者になることが求められます。

 

 3つに共通するのは収入合算で借りやすくなること、それぞれが住宅ローン控除を受けられることなどがあります。

 それぞれのメリットやデメリット、税務上の取扱いの詳細は次回見ていきます。