5月23日から確定申告書をe-TAXで閲覧できるサービスが始まっています。
従来の申告書等閲覧サービスは税務署に出向く必要があったため、コロナ禍による影響と税務行政のDX化推進の観点から導入されました。
1.従来の申告書等閲覧サービス
・税務署に出向いて紙の申請書を提出する必要がある
・原則コピー不可で書き写すしかない
・コピー取得には有料の開示請求が必要で2~3週間かかる
・税理士等による代理申請可能
・パソコンで電子申告していればe-TAX上で閲覧可能だが、スマホ申告だと従来の申告書等閲覧サービスを使うしかない
2.新しい申告書等情報取得サービス
① 特徴
・スマホでもパソコンでも可能
・紙で申告した人もPDFファイルで取得可能
・手数料無料
② 注意点
・マイナンバーカードが必須
・申請からデータ取得まで数日かかる。
・ダウンロード可能期間はデータ取得から180日以内
・本人申請のみ。代理人や相続人は利用不可
③ 閲覧範囲
・所得税確定(修正)申告書
・青色申告決算書
・収支内訳書
・期間は直近3年分(令和2年分以降で)
従来サービスのデメリットはある程度解消されたものの、閲覧範囲が限られることや代理申請ができないことなど使いにくい面もあるので、従来サービス及び新サービス両方の利便性向上が期待されます。