明日からお盆休みという会社も多そうですが、「Ｇｏ Ｔｏ トラベル」キャンペーンを利用して旅行に行かれる方もおられるかも知れません。
賛否両論あり、導入のドタバタもありましたが、出張や慰安旅行にも使える制度なので内容をご紹介します。

 

【趣旨】
　コロナで影響を受けた業種の消費喚起策として約１．７兆円をかけて実施される「Ｇｏ Ｔｏ」事業の１つ。「トラベル」以外には「イート」「イベント」「商店街」があります。

 

【期間】
　令和２年７月２２日～令和３年１月３１日（予算がなくなり次第終了）

 

【助成額】
・国内旅行代金の１／２を支援（上限は宿泊２万円、日帰り１万円）
・７割が宿泊、交通費の補助、３割が観光地（＋隣接県）で使える地域クーポン
・宿泊、交通費だけで言うと３５％と１４，０００円の少ない方
・地域クーポンは９／１以後配布（８月中の旅行はなし）

 

【要件】
・旅行代理店、予約サイト経由または宿泊施設へ直接申し込み
・交通費のみは対象外で日帰りはツアーなら対象
・出張は宿泊や飲食とセットのツアーなら対象
・利用回数や連泊の制限なし。１人１泊２万円なので４人家族が２泊すれば最大１６万円の支援
・東京発着のツアーや東京都民は対象外。若者や高齢者の団体ツアーは感染拡大防止策が適切に実施されていなければ対象外
・宿泊施設が「ＧｏＴｏトラベル」事業に登録している必要あり（現状３割程度）

 

【申込方法】
・対象商品であれば予約時に割引（例：１泊２万円なら半分の７割で７０００円割引）
・割引前に予約した分は旅行者が事務局へ還付手続きすれば適用可能（８／３１までの宿泊分、宿泊先で領収書や宿泊証明書をもらっておく必要あり、申請は８／１４～９／１４）
・地域クーポンは９月以降に旅行代理店や宿泊先で配布

 

【経理処理】
・宿泊、旅費部分は割引後の金額で処理。あとで還付される場合は旅費交通費のマイナス処理（消費税課税）
・地域クーポンについては特定取引と紐付かないので「雑収入」（消費税不課税）

 

　要件がややこしい、制度が生煮え、東京除外で経済効果が限定される、中小事業者は対応が難しいなど問題が山積みではありますが、苦境に陥っている旅行業界が回復するきっかけに少しでもなって欲しいところです。