税理士試験2020

posted by 2020.07.30

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 毎年この時期には税理士試験のことを記事にしますが、今年は例年の8月上旬ではなく、8/18(火)~8/20(木)の3日間で実施されます。
お盆明けなので、お盆休みもきっちり追い込みができそうな日程です。

 

 今年の受験者数は3万5135人で昨年から1566人減っています。
少子化、将来性への不安、売り手優位の就職市場などの影響で年々減っていて、7年前に比べると2万人以上減っていることになります。

 税理士試験が他の資格試験と違う特徴的なところは、一発で受かる必要はなく1科目ずつ合格を積み上げられる点で、一度受かった科目は特に更新手続きもなく一生残ります。
科目は全部で9教科あり、税理士になるには5科目に合格する必要があります。

必須科目:簿記論、財務諸表論

必須選択科目:法人税法か所得税法のどちらか

選択科目:消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税または住民税

 必須科目の簿記論財務諸表論を除くと内容的に取っ付きやすい消費税法法人税法、次いで将来性も考えて相続税法の受験者数が多くなっています。

 年齢別では「31~35歳」が最も多く18%を占め、次いで「36~40歳」が多く、働きながら受験している方が多いことが伺われます。

 

 科目ごとの合格率は昨年データで11%~19%、平均で15.5%で、前々年に比べるとかなり高くなっています。
全科目合格して「あがった」人は749人で前年より77人も増えています。年齢別では25歳以下63人、20代後半112人、30代前半158人、30代後半148人、40代以上268人となっています。
5科目合格までの年数は8~9年と言われているので30代の合格者が最も多くなっています。

 

 今年の試験はコロナ禍の中で行われるのが今までと違います。
試験会場にはサーモグラフィーが設置され、37.5度以上の熱があれば受験できず、再試験もありません。
マスク、アルコール消毒、手洗いの徹底も言わずもがな。
受験者が5000人を超える幕張メッセについては、大規模イベントの規制を受けて今から一部受験者の会場変更を検討しているようです。

 資格試験のうち、税理士、社労士(8月)、行政書士(11月)などは予定通り実施されますが、司法試験(5⇒8月)、弁理士(5⇒9月)、公認会計士(5⇒8月)、司法書士(7⇒9月)など延長されているものも少なくありません。
例年と異なり調整が難しいですが、勉強できる時間が増えたとポジティブに捉えて頑張って下さい。