令和2年度税制改正大綱 ① 基本的考え方

posted by 2019.12.16

CameraZOOM-20191216044647500

 先週金曜日に「令和2年度税制改正大綱」が発表されました。
令和に入って初めての税制改正大綱は「Society5.0」「SDGs」など新しい言葉も登場させながら幅広い社会問題に取り組もうという内容になっています。

 第1回目は「基本的考え方」です。
ここは前書きにあたる部分で改正の趣旨が書いてあります。
毎年同じことを書いてる部分もあったりしますが、方向性をつかむ意味で内容を箇条書きで確認しておきます。

・企業の内部資金活用とオープンイノベーション促進のためにベンチャーへの出資を後押しする。

・データを利活用する観点と経済安保の観点から5Gインフラの普及促進を大盤振る舞いで支援する。

・海外取引にかかる課税逃れに関して各国と協力しつつ公平な課税を目指す。

・人生100年時代に向けて、私的年金、企業年金を拡大し、NISAも拡大する。

・地方創生のために地方税の偏在を是正し、企業版ふるさと納税も拡充する。

・申告納税手続きについて、ICTを活用して簡素化・合理化する。

 

 基本的考え方だけ読むと、”ええことばかり”のようにも思えますが、中身をよく読むと増税項目や要件の厳格化などもあります。

 

 次回以降、具体的な内容を確認していきます。