生駒市で「ふるさと相続(ふるさとレガシーギフト)」という仕組みが平成31年4月に導入されていて、9月10日に第1号寄附があったそうです。
遺言で寄附をした場合には相続税がかかりませんが、どこに寄附したらいいか分からない、手続きが面倒というのがネックでした。
そこで生駒市の制度では、オリックス銀行などが手続きを代行して手間を減らし、使い道をヒアリングして寄附される方の思いを汲み取る仕組みとなっっています。
<特徴>
・遺言を作る必要がない。
・預ける財産は金銭のみで100万円以上2000万円以下
・申込手数料や信託報酬は0円
・信託期間は最長30年
・元本保証あり、中途解約可
<流れ>
・銀行と遺言代用信託+遺言寄附特約の内容で契約して資金を預ける。
・市長自ら寄付に対する思いや使い道を聞き取り
・年に1回信託銀行から配当あり(令和元年10月分の予定利回りは0.1%、超えた部分は信託銀行の利益)
・相続が起こった場合には銀行から市へ寄附実行
遺言不要で手数料も0円と手間とコストが軽減されているので、寄附のハードルはかなり下がっています。
現在導入している自治体は、奈良県生駒市と北海道士幌町だけですが、検討中の自治体も多く、今後は増えていきそうです。