KSKシステムとマイナンバー

posted by 2019.07.22

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 KSKシステムとは、国税総合管理Kokuei Sougou Kanri)システムの略称で、全国の国税局や税務署をネットワークで結び、納税者の申告に関する全情報を一元的に管理するコンピュータシステムです。

 課税、徴収、債権管理など全24の業務システムからなり、平成13年に全国の税務署等に導入されました。
地域や税目を超えた一元的な情報の管理により、国税事務の効率化を図るとともに、これらの情報を分析することにより税務調査や滞納整理案件の抽出に活用されています。
 相続税に関しても、税務署に提出される各種申告書、支払調書、資料せんの他、株や不動産取引など膨大な財産情報は、故人の財産の推定、申告の要否判定の材料となります。

 

 KSKシステムの活用に大きく影響するのがマイナンバー

 証券口座については2016年から新規口座開設時のマイナンバー登録が義務化されています。既存口座については、2018年末が登録期限でしたが、半数程度に留まっており、2021年末まで期限が延長されています。

 預金口座については2018年から任意のマイナンバー登録制度が始まっていますが、登録されたのは2%程度。特にメリットがなく管理が強化されるだけなので警戒心の方が強いようです。
3年間の実績を見て2021年から義務化される予定ですが、先行きは不透明です。

 

 何でも管理されるのはあまり気分はよくありませんが、行政の効率化と不正防止の観点から、チェックは厳しくなっていきそうです。