建設会社が税務調査を受け、使途秘匿金として制裁課税されたというニュースがありました。
使途秘匿金とは平たく言うと”裏金”
今回のケースでは5500万円が認定され、40%の2200万円が制裁課税されています。
これだけ見ると3300万円は課税されてないように見えますがそんなことはありません。
<いくら取られる?>
法人税等 5500万円× 35%=1925万円
制裁課税 5500万円× 40%=2200万円
同地方税 5500万円×約10%= 550万円
消費税 5500万円× 5%= 275万円
重加算税 4400万円× 35%=1540万円
延滞税 4950万円×約9%×2年=890万円
概算の計算ですが7400万円近くになり、100%を遥かに超えます。
このように重い課税となっているのは談合資金や政治家へのヤミ献金など違法性のある使われ方をしている例が多いためです。
<認定のポイント>
・経費にしていない仮払金なども含む。
・帳簿に相手先の氏名等の記載がない。
・記載がないことに相当な理由がない。
・対価性がない。
使途秘匿金は税金が高いのもきついですが信用を失うというのも大きなダメージとなります。
裏金ほど悪質でなくてもよく分からないけど経費にしてるというようなこともあると思います。
日々の処理を先送りせずその都度確認しておきましょう。