のれん

posted by 2014.06.23

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 新聞の決算報告欄に時々登場する”のれん”
会計用語なのにひらがな?という違和感はありますが、「企業結合に関する会計基準」にちゃんと定義されています。

 

のれんとは被取得企業又は取得した事業の取得原価が、取得した資産及び引受けた負債に配分された純額を超過する額をいい、不足する額は負ののれんという。

 

分かったような分からんような説明です。

 語源はもちろん鰻屋さんなんかにかかってるあの”暖簾”です。
暖簾には屋号が書いてあり店を象徴するものであるため、「信用」を指すようになりました。
信用だけでなく、ブランド、ノウハウ、立地、常連客なども収益を押し上げます。
会計上はそういった目に見えない収益力“のれん”と総称しています。

 会計をかじったことのある人なら
「あれ、それって”営業権”じゃなかったっけ」
と感じたかも知れません。

 昔は”営業権”が会計用語でしたが、2006年5月の会社法施行時”のれん”に統一されました。
営業権について今では正式な定義はありませんが、“のれん”より広い概念となっており、のれん(超過収益力)だけでなく、他社から契約などの権利そのものを買った場合も含んでいます

のれんの会計処理、税務処理については明日以降に続きます。