税金むかし話④ 法人臨時特別税

posted by 2014.06.20

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 昔々、今から23年前の湾岸戦争の時に『法人臨時特別税』という税金がありました。
これは湾岸戦争の際にアメリカへの追加支援90億ドル(約1兆2000億円)を調達することを目的に1年限定で創設されたものです。

 計算方法は (法人税額-300万円)✕2.5%
法人税が1000万円とすると175,000円になります。
当時は湾岸戦争を支援することへの是非も議論となっていましたので、申告書に”戦争反対”と書いて納税をボイコットする方もおられました。
また中東が石油の供給地であった関連で、石油税も1年限定で『石油臨時特別税』として5割増税されました。

 今議論されている『集団的自衛権』は直接財政に影響を及ぼすものではありませんが、納税者としては年間5兆円弱の防衛予算がどう使われているかということは意識しておいた方がいいのかも知れません。