サラリーマンの節税 ③ 初級編

posted by 2018.10.1

furusato_nouzei

 前回までサラリーマンの節税として「特定支出控除」を取り上げましたが、イマイチまだ使える代物ではないので、「控除」について見ていきます。
控除には所得から差し引く「所得控除」と税金から差し引く「税額控除」とがあります。
税率や繰越しなど細かい判定もありますが、一般的には「税額控除」の方が有利です。

 様々な「控除」がありますが難易度別に解説します。
まずは初級編として、①ふるさと納税、②医療費控除、③保険加入から。

 

<初級編>

① ふるさと納税

<概要>
 元々は住民税の納付先を変更しているだけなので節税でも何でもありません。
むしろ2000円の”手数料”がかかるので税金的には損しています。
ただし返戻品が送られてきますので、”モノ”の値段分の得をすることになります。
5ヶ所以内の寄附なら確定申告の必要もありません。

<効果>
 以前は寄附額の6割程度の返戻品がありましたが、今は総務省の指導により3割程度となっています。
1万円寄附した場合、来年の住民税から8,000円減って、寄附先からは3,000円相当の返戻品が送られてきます。
3,000円-2,000円=1,000円の得になります。
何ヶ所寄附しても2,000円引かれるのは毎年最初の1回だけなので寄附額が多くなれば2,000円の負担は薄れていきます。

<注意点>
 寄附額には所得によって上限があるのでふるさと納税サイトでだいたいの限度を知った上で寄附しましょう。
また返戻品の送付時期は指定できないものが多いので、年末に慌てて寄附すると食材が同時に送られてきて食べきれないこともあるのでタイミングと品目には気をつけましょう。

 

 長くなったので初級編後半へ続きます。