少額短期保険とは

posted by 2018.09.5

chikan_enzai 

「少額短期保険」の契約を時々見るようになりましたが、どんな保険なのでしょうか。

 少額短期保険とは、保険金額が少額(最大1000万円)、保険期間が短期間(最長2年)で保障性の商品のみを扱う保険で「ミニ保険」とも呼ばれます。
2006年4月の改正保険業法施行によりスタートした制度で、2018年6月現在で98の事業者が登録されています。
従来「無認可共済」と呼ばれていた商品が、加入者保護の観点から登録制となり保険業法の適用を受けることになったので、ディスクロージャーや責任準備金が義務付けられることとなりました。

 

 小規模で参入しやすいことから様々な商品があります。

・公的医療保険制度のないペットのための保険

・火災とセットにせず単独で加入できる地震保険

・持病があっても入れる医療保険

・痴漢冤罪時に弁護士から電話アドバイスを受けられる保険

・病気やケガなどで参加できなかったイベントのチケット代を補償する保険

・旅行中ずっと雨だった場合に旅費を還元する保険

 

 少額で短期なのでメインの死亡保障や貯蓄にはなりませんが、日常の様々なリスクに対応が可能です。

 

 なお税務上の取扱いですが、残念ながら生命保険料控除や地震保険料控除の対象にはなりません。
事故が起こった場合に受け取る保険金については通常の保険と同様で、個人がケガや病気で受け取る保険金やモノの損害を補償する保険金は非課税となります。