調査官の種類

posted by 2018.08.17

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 前回の続きで税務調査にやってくる調査官の種類について見ていきます。

 

① 事務官(財務事務官)

<年齢>
 20歳前後~20代後半、平社員クラス

<特徴>
 研修も多い新人時代
大卒で国税専門官試験に合格していれば、3ヶ月研修⇒1年勤務⇒1ヶ月研修⇒2年勤務⇒7ヶ月研修といったように研修と勤務を行ったり来たりします。
見習い時代なので単独で税務調査に来ることはありません。

 

② 調査官(国税調査官)

<年齢>
 20代後半~30代後半、主任クラス

<特徴>
 現場経験が増える若手時代
小規模な会社であれば単独で税務調査に来ることもありますが、経験を積ませる意味合いもあるので調査対象としてはさほど力は入っていないと言えます。

 

③ 上 席(上席国税調査官)

<年齢>
 30代半ば~60歳前後、係長クラス

<特徴>
 バラエティに富む調査の主力
若手でバリバリのやり手もいれば、ちょっとクセの強いスペシャリストや定年間際ののんびりした人もいます。
年齢幅はありますが、原則ここまでは全員が昇進します。

 

④ 統 括(統括国税調査官)

<年齢>
 40代前半~60歳前後、課長クラス

<特徴>
 部門の責任者
法人課税第1部門というような3~10人の1部門を率います。
出世しているだけに人当たりは柔らかいですが眼光は鋭いです。
大規模な会社であれば現場にも出ますが、税務署にいることが多く上席や調査官の報告を聞き、指導をします。

 

⑤ 特 官(特別国税調査官)

<年齢>
 40代前半~60歳前後、課長クラス

<特徴>
 大型案件や複雑な案件を扱う部門の責任者
特官が税務調査に来るということは税務署としても重視している案件と言えます。

 

 上記以外でもITに強い「情報技術専門官」、海外取引に強い「国際税務専門官」、広域調査をする「機動官」、国税局に近いレベルの「特別調査班」など様々な部署や役職があります。

 必要以上に構える必要はありませんが、税務著がどれぐらいの意気込みで何を見に来るのかある程度予想しながら進めることになります。