秋になると年末の税制改正に向けて様々な話題が出てくるようになります。
今年であれば消費税の使途や所得税改正(基礎控除や給与所得控除の見直し)のほか、加熱式タバコの増税も議題に上がっています。
加熱式タバコは商品名で言うとフィリップ・モリスのアイコス、BATのグロー、JTのプルーム・テックがあり、現状の売上2219億円(タバコ全体の約6%)が5年後には1兆円に増えると予想されています。
加熱式タバコは分類としては「パイプたばこ」になり、重さを基準に税金が決まります。
商品ごとに税金は異なり、アイコス(小売460円)は192.2円、グロー(小売420円)は120円、プルーム・テック(小売460円)は34.3円となっています。
通常の紙巻タバコ(小売440円)は244.9円と税金が6割近いだけに約7~42%の加熱式の税率はかなり低いと言えます。
財務省としては普及率が低いうちに税率を上げてしまおうという意図があるようですが、国としては健康への影響が少なく、受動喫煙対策にもなるだけに普及を促進したい面もあるようです。
毎年のように出るタバコ増税の議論ですが今年改正されるかどうかは今後の加熱式の普及にも大きな影響を与えそうで注目されます。