セミナー1時間目は「税金の基本」です。
① 税金の基本
個人事業主に関わる主な税金としては所得税、住民税、消費税があります。
<所得税>
・1から12月の1年間の儲け(所得)にかかる国の税金
・計算方法:(所得-所得控除)× 税率
・所得 :収入-経費
・所得控除:個人の生活状況等に応じた15種類の軽減措置
・税率 :5~45% 儲けが大きいほど税率が高くなる累進税率
・申告 :個人事業主は確定申告により税額が確定。赤字なら0円
<住民税>
・個人事業主に関わる主な地方税は市町村民税、道府県民税、事業税の3種類
・計算方法:所得税と同じ。但し所得控除は住民税の方がやや小さい
・税率 :市町村民税と道府県民税は合わせて10%。所得税と異なり一定
事業税は業種に応じて3、4、5%の3種類
・申告 :通常は所得税の申告情報が自動的に市や県に伝わるので不要
赤字でも均等割4,000円はかかる。
<消費税>
・所得税や住民税と異なり、全員にかかるわけではない。
・課税事業者:2年前の売上が1000万円超 または インボイスを取得している
・計算方法:原則課税 または 簡易課税
・原則課税:受け取った消費税-支払った消費税
・簡易課税:受け取った消費税-業種に応じた率(40~90%)で簡単に計算
・どっちが得?:人件費率が高ければ簡易課税、原価率が高ければ原則課税が得。
但し簡易課税を選べるのは2年前の売上が5000万円以下の事業者
青色申告のメリットは次回へ続きます。