申告書が届いたら

posted by 2024.02.20

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 税務署等から申告書が届くと何となくドキッとしますが、どういう時に届いて、どう対応すべきなのでしょうか。

 

1.所得税

<届くケース>

・前年に確定申告している

・開業届を税務署に提出している

<対応>

・その年の所得がない場合は当然提出の必要はありません

・赤字や還付の場合も提出の義務はありません

 

2.贈与税

<届くケース>

高額な不動産の購入や相続があった場合に税務署から「お尋ね」が届くことがあります。

・申告書がいきなり送られてくることはまずありません。

<対応>

・贈与の可能性がありそう、と税務署がピックアップした上で送ってきているので、贈与税の申告が必要なくても「お尋ね」は提出した方がベターです。

 

3.相続税

<届くケース>

・生前の収入や固定資産税の情報からそれなりに財産があることが予想される場合に申告書や「お尋ね」が送られてくることがあります。

<対応>

・申告義務がない場合でも「お尋ね」は提出した方がベターです。なお、相続税の申告書を提出する場合は「お尋ね」は提出不要です。

 

4.住民税

<届くケース>

・前年に所得税の確定申告をしているが、今年は申告義務がなく提出していない

・収入が年金のみで年400万円未満(確定申告不要)

<対応>

≪提出不要≫

・所得が全くない

・年末調整をしている(勤務先から市役所に源泉徴収票を提出)

・所得税の確定申告をしている(税務署から市役所に所得の情報を共有)

・年金収入のみで所得控除の追加もない

⇒申告書が届いても無視してOK

 

≪提出がベター≫

・住民税の非課税証明書を入手したい

・非課税や災害等による各種減免(住民税、国民健康保険、保育料等)を受けたい

⇒所得が少ないことを証明するために提出がベター

 

 なお、副業で所得20万円以下であれば所得税は申告不要ですが、住民税の申告義務はあります(実際に申告しているケースは少なそうですが)。