採用費の注意点

posted by 2023.04.21

syukatsu_mensetsu_man

 少子化と人手不足もあり、年々採用活動を行う時期が早まり、採用コストも上がっています。

 採用コストには求人広告費や交通費など様々なものがありますが、注意が必要なものについて確認しておきます。

 

【求人広告費】

・雑誌やWEBサイトでの求人広告については支払った時ではなく掲載期間の経費になります。

・会社説明会の際の交通費や弁当代などは実費相当であれば、会社側では採用費等の経費となり、学生側でも課税はありません。

 

【インターンシップ】

・給料を支払う場合はアルバイトと同じ扱いになり、源泉徴収が必要です。

・月払いの場合は源泉徴収税額表の月額表甲欄を使い、日払いや週払いの場合は日額表丙欄を使います。

 

【食事代】

・学生との食事代は常識の範囲内(ランチで1人3000円程度)であれば採用費等の経費になります。

・ただし、高額な場合は接待の意味合いが出てくるため、接待交際費として取り扱われます。

 

【入社支度金】

入社前であれば学生側では契約金扱いで雑所得に該当し、100万円以下であれば10.21%の源泉徴収が必要です。

入社後であれば雇用契約が発生しているため、給料や賞与になります。

転居を伴う場合で実費相当であれば学生側では課税されません。会社側では採用費等の経費になり、消費税も控除できます。

 

【科 目】

・経費になるものは「採用費」「募集費」「広告宣伝費」など会社が分かりやすい科目でOKです。金額を明確にして比較できるようにするためには別科目にしておいた方がいいでしょう。