団信とは団体信用生命保険のことで住宅ローンと事業用借入に関連して出てきます。

　生命保険というだけあってどちらも万が一のことがあれば保険金で借入金を返済するというものです。

 

１．住宅ローン

① 義務？

　義務ではありませんが民間の住宅ローンは融資条件にしているため、事実上義務のようなものです。
住宅金融支援機構のフラット３５では加入は任意です。

 

② 保障内容

　基本は死亡または高度障がいに該当した場合に住宅ローンがゼロになります。
特約で三大疾病や要介護状態になった場合等に対応するものもあります。

 

③ 保険料

　民間の銀行では基本部分は金利に含まれ、特約部分は０．３％程度金利に上乗せされます。
任意加入のフラット３５では３０００万円を３５年で借りた場合、１年目の保険料が約１０万円で毎年２０００～３０００円ずつ安くなっていきます。

 

④ 加入条件

・住宅ローンを借りること
・健康状態の条件を満たすこと（病歴等がある場合には条件を緩和した契約もあります）。

 

２．事業用借入

① 義務？

　日本政策金融公庫で借入をした際に任意で加入できます。、
加入率は約５０％です。任意加入なので融資審査には影響しません。
なお、経営改善貸付や小規模事業者経営改善資金など団信に加入できない融資制度もあります。

 

② 保障内容

　死亡または高度障がいに該当した場合に借入金がゼロになります。
住宅ローンのように三大疾病の特約等はありません。

 

③ 保険料

　１０００万円を５年で借りた場合、初年度が約２５０００円で毎年約５５００円ずつ安くなっていきます。

 

④ 加入条件

・公庫で普通貸付や生活衛生貸付等の融資を受けること
・被保険者が１５歳以上６８歳未満の個人事業主や法人代表者
・健康状態の条件を満たすこと

 

　住宅ローン、事業用借入に共通しますが、任意加入の部分については、万が一の場合は誰がどう返済するのか、貯蓄や他の生命保険で対応できるのかなどを考慮して決めていくことになります。