海外勤務の社会保険

posted by 2013.05.6

  海外で働く場合の社会保障はどうなるのでしょうか。その場合、働いている国の社会保障制度に加入をする必要があり、日本の社会保障制度と保険料を二重に負担しなければならないケースが生じます。
 また年金を受け取るには、一定期間その国の年金制度に加入しなければならない場合がある為、保険料の掛け捨てになってしまうこともあります。これらの問題を解消するために、日本は次の国との間で社会保障協定を締結しています。

独・英・韓・米・ベルギー・仏・加・墺・豪・蘭・チェコ・西・アイルランド・ブラジル・スイス(イタリアは、準備中)

 

社会保障協定では、
①「保険料の二重負担」を防止する為に加入するべき制度を二国間で調整。
② 保険料の掛け捨て防止の為に、日本の年金加入期間を協定締結国の年金制度に加入していた期間とみなして取り扱い、その国の年金を受給できるようにしています。
社会保障制度そのものが、国により差があるため、協定の内容も締結国、滞在期間や滞在目的等により異なったものとなっており、注意が必要です。