年末調整リターンズ2025 ① 改正項目

posted by 2025.11.26

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 気が付けば今年もあと1か月ほど。
冬は年末調整⇒法定調書⇒償却資産申告書⇒確定申告と税金関係の手続きが続きます。

 まずは年末調整
令和7年の年末調整については、改正項目が山ほどあり近年では最もややこしい年と言えるかも知れません。
主な改正は次の通りです。

 

① 基礎控除の見直し

 いわゆる”103万円の壁”引き上げに伴い、基礎控除額が引き上げられます。
・改正前:基礎控除48万円+給与所得控除55万円=103万円
・改正後:基礎控除95万円+給与所得控除65万円=160万円

 基礎控除が95万円になるのは合計所得金額が132万円(給与のみなら200万円3,999円)以下の場合で、所得の増加に応じて、88⇒68⇒63⇒58万円と減っていきます。

 

② 給与所得控除の見直し

・改正前:最低55万円
・改正後:最低65万円

 また内職の場合の控除額も同様に65万円に引き上げられます。

 

③ 扶養親族等の所得要件の見直し

 扶養親族にも”103万円の壁”がありますが、こちらは123万円に引き上げられます。

<扶養親族・配偶者・ひとり親>

・改正前:合計所得金額48万円(給与のみ103万円)以下
・改正後:合計所得金額58万円(給与のみ123万円)以下

<勤労学生>

・改正前:合計所得金額75万円(給与のみ130万円)以下
・改正後:合計所得金額85万円(給与のみ150万円)以下

 

④ 特定親族特定控除の創設

 大学生年代の子がアルバイトをすると扶養から外れて親の税負担が増えてしまうことから、扶養の壁が103万円から150万円に引き上げられます。
給与年収150万円以下で63万円の控除、150万円を超えると逓減していき、188万円超で0になります。

 

⑤ 調書方式による住宅ローン控除

 令和5年以降に調書方式に対応した銀行で住宅ローンを組んでいる場合には、令和7年の年末調整から借入金残高証明書が不要になります(銀行から税務署に提出するため)。

 

⑥ 通勤手当の限度額引き上げ

 車、バイク、自転車で通勤する場合の非課税限度額が令和7年4月に遡って200~7100円引き上げられます。

 

(つづく)