会社で利益が出た場合の分配方法には様々なものがありますが、税制上は何が有利なのでしょうか。
選択肢としては、役員報酬、役員賞与、配当、業務委託費等がありますのでそれぞれの特徴を見ていきます。
1.役員報酬
<こんな会社に>
・身内だけの会社
・役員が出資もしている
<メリット>
・給与所得控除で圧縮できる(上限あり:年収850万円で195万円)
・払った会社側で経費になる
<デメリット>
・社会保険料がかかる
・一度決めたら決算が終わるまで変更できない
・払った会社側で消費税が控除できない
2.役員賞与
<こんな会社に>
・業績を読むのが難しく固定の役員報酬では払いにくい
<メリット>
・利益に応じた分配ができる
<デメリット>
・事前確定届出給与でない限り経費にならず、法人税の課税対象
・社会保険料がかかる点、消費税が控除できない点は1と同様
3.配当
<こんな会社に>
・創業家で非役員の人に分配したい
・法人が株主になっていて、個人より法人に分配したい
<メリット>
・法人株主であれば受け取った側で課税が少ない(受取配当等の益金不算入)
<デメリット>
・配当は税引後利益から行うので経費にならない
・個人株主は総合課税で税率高い(上場配当なら分離で20.315%、非上場配当なら総合で15.105%~55.945%)
4.業務委託費等
<こんな会社に>
・複数の会社が集まって共同事業をしている
<メリット>
・経費になり、消費税も控除できる(受け取った側では売上で法人税課税、消費税も納付)
・利益に応じた分配ができる
<デメリット>
・コンサル料、業務委託費などの名目の場合、業務実態の立証が必要
・役員報酬と認定される税務リスクあり
一長一短があるため、これがベスト!と言うよりは状況に応じて選んでいくことになります。


