昨日の国民年金に続いて厚生年金の基本を見ていきます。
厚生年金はよく「2階部分」と言われますが、じゃあ1階や3階や4階はあるのでしょうか。
4階はありませんが1階は国民年金、3階は厚生年金基金です。
階が増えるほどもらえる年金が増えますが負担も増えます。
今回は国民年金と比較しながら厚生年金の加入や保険料について見ていきます。
<誰が加入>
国民年金
自営業も含めてすべての国民(原則20~60歳)
厚生年金
民間企業で働いている人が会社や個人事業所を通じて加入(就職~70歳)
<どうやって払う>
国民年金
引き落としや銀行での納付
厚生年金
給料天引き。天引き額には1階の国民年金部分も含みます。
<保険料>
国民年金
現在15,590円、賃金や物価の伸び率を基準に毎年改定。平成29年4月まではベースが月280円ずつ上昇し、その後は16,900円で固定される予定です。
厚生年金
保険料率は月額給料(標準報酬月額)に掛けて計算します。
現在17.828%、企業と従業員で折半するのでそれぞれの負担は8.914%
保険料率は平成29年まで労使計で0.354%ずつ上昇し、その後は18.3%で固定される予定です。
直近では平成27年9月に上がったので10月天引き分から増えます。
給与計算の際はご注意下さい。
厚生年金は天引きされてるので払ってる感は薄いですが、健康保険と合わせると給料の15%近くになり、所得税や住民税よりも負担は重いです。
国民年金の納付率が低いことから確実に取れる厚生年金の負担は増える方向にあります。
保険料は法定でしかも天引きなので節約のしようはありませんが、もらう際に損しないよう内容はある程度理解しておきましょう。