106万円の壁

posted by 2015.02.13

 扶養家族になるための「103万円の壁」は皆さんご存知だと思います。
次の壁は社会保険の扶養から外れる「130万円の壁」です。
103万円を少し超えるだけならかえって手取りが減ることがあり得るので、どうせ超えるなら、ということで130万円ギリギリにする方もおられます。

 

 この「130万円の壁」来年10月から「106万円」に下がります。
具体的には大企業のパートの方が、週20時間以上働いて、月収8.8万円、年106万円以上もらうと新たに社会保険に加入しなければなりません。
例えば時給950円×1日5時間×週5日働く人であれば、本人負担は約1.5万円増えます。
手取り額を維持するためには追加で15時間働く必要があります。

 現実的には106万円に抑えようとすると所得税と住民税で手取りが減る可能性があるので、引き続き103万円以下に抑える方が多いと考えられます。

 

 また雇用する企業側でも本人負担と同額の社会保険料負担が発生します。
より短い時間のパートを雇用する企業、あるいはパートを戦力化して店長などに抜擢する企業というように企業側の対応も今まで以上に分かれてくることも考えられます。

 

 今回の改正は大企業限定ですが、今後は中小企業にも拡大される方向です。
さらにそもそも「壁」の原因である配偶者控除も毎年のように見直しの対象になっています。
今後も「働き方と税・保険」の問題は複雑に変わっていきそうです。