「高い家賃を払い続けるなら買った方がええんちゃうの、金利も安いし」
家を買う一つの動機です。
自宅の場合どっちが得かという比較は住宅雑誌に毎週にように出ているのでそちらに譲るとして会社の自社ビルならどうなるか見ていきます。
<賃貸のメリット>
・全額経費になるので法人税が下がる
・身軽で移転しやすいので規模の変動にも対応できる
・管理会社がたいていやってくれて管理が楽
<購入のメリット>
・ステイタスと信頼性の向上
・資産価値(担保価値と値上がり益)
・自由に使える
一番の違いはお金の残り方です。
賃貸の方がお金は残ります。
購入の場合はお金ではなく”不動産”という形で残ります。
なぜお金の残り方が変わるかというと借入金の返済が経費にならないためです。
自社ビルは借入金で建てるケースが多いと思います。
借入金の利息は経費になりますが、元金の返済は借りたものを返すだけなので経費ではありません。
家賃と借入返済が同額だったとしても経費にならない分、購入の方が法人税負担が増えます。
自社ビルを建てる場合は資金シミュレーションをしっかりした上でメリットと見合うかどうかの検討が重要です。