続・いくら贈与すればいいの?

posted by 2014.08.22

昨日の続きで「いくら贈与すればいいのか」を見ていきます。

<ステップ2>

 110万円の次のステップは「税率10%」
贈与する際には税率も考慮します。
贈与税も相続税も最低税率は10%、最高税率は来年から55%です。
相続税が10%でしかかからないのに贈与税で20%払っていては意味がありません。
より効果を高めるには相続税の試算をして税率を計算し、それより低い税率で贈与するのがベターです。
そこまでできない場合にはまずは最低税率の10%を使います。
贈与額で考えると、310万円が贈与税10%の上限です。

(310万円-基礎控除110万円)✕税率10%=贈与税20万円

 

<ステップ3>

 来年相続税と贈与税は増税になりますが減税になる項目があります。
その1つが身内への贈与税の軽減です。
20歳以上の子や孫が父母祖父母など直系尊属が贈与を受けた場合の贈与税が安くなります
なぜ増税の一方で減税するのでしょうか。
お金を使う若者への資産移転、景気対策といったところかも知れません。
安くなるのは300万円超3000万円以下の贈与です。

(例)
 500万円贈与:改正前 53万円⇒改正後48.5万円
1000万円贈与:改正前231万円⇒改正後177万円

複数に贈与した場合や、毎年贈与を続けた場合はより効果が大きくなります